賢人の名言に学ぶ

 

 

 ■「これがどん底だ、などと言っている間は、まだどん底に落ちきってはいない」ウィリアム・シェイクスピア、劇作家)

 

 そもそも、どん底とはなんだろうか。人が奪われてもっとも困るのは命だろう。つまり死ぬことが確定してしまった瞬間以外はどん底でもなんでもないのだ。「どうせ生きているからには、苦しいのは当たり前だと思え」とは芥川龍之介の言葉だが、苦しいのは当たり前であって、そこで泣き言を吐いていても状況は好転しない。どんな状況にも希望はある。希望とは、「生きる」という生命力から見い出すことのできるものだ。特に日本は豊かな国だから、生きている限り、命がある限りは、裸一貫やり直すことは可能だ。

 

 ■「あきらめない奴には、誰も勝てない」ベーブ・ルースプロ野球選手)

 

 あきらめないこと。それは案外難しい。でも、それは勝つためには絶対に必要なことなのだ。また、エジソンの言葉に、こんなものがある。「私たちの最大の弱点は、あきらめることにある。成功するのに最も確実な方法は、常にもう1回だけ試してみることだ」

 

 人は、最後の最後に勝てればそれでいい。それはあきらめなかった人だけが手に入れられる勝利である。

 

 ■「君、弱い事を言ってはいけない。僕も弱い男だが、弱いなりに死ぬまでやるのである。やりたくなくなったってやらなければなあらん」夏目漱石、小説家)

 

 弱ってしまったとき、どん底に落ちてしまったときには、理に敵わないことをやる必要がある。選ぶ権利などないのだ。僕は借金に追い詰められて、苦手意識がありやりたくもなかった接客業に就いたが、案外なんとかなった。

 

 ■「仕事をすつるときは上機嫌でやれ。そうすれば、仕事もはかどるし身体も疲れない」(アドルフ・ワグナー、経済学者)

 

 仕事を笑顔でやってもブスっとした顔でやっても、消費するカロリーなどほとんど差はない。どうせやるなら、笑顔でやれ、ということなのだろう。

 

 ■「最初の1歩は、誰でもうまくいかないものだ」プラトン、哲学者)

 

 どんなに自分の適性に合った仕事でも、最初はつらいものだ。それは当たり前なのである。そこで挫けてしまうようでは、それまでなのかもしれない・・・。

 

 ■「どんなに困難な状況であっても、解決策は必ずある」(ミゲル・デ・セルバンテス、作家)

 

 有名なエヴァンゲリオンという作品にも、同じような言葉がある。「希望は残っているよ。どんな時にもね」

 

 どんな困難にも、そこから抜け出す方法は残されている。それを探し出すためには、まず適切な指導者、あるいは、師匠のような存在をまず見つけて、必死に教えを乞うことが必要だ。自分だけでなんとかしようとしても、限界がある。

 

 ■「あれになろう、これになろうと焦るより富士のように黙って、自分を動かないものに作り上げろ。(中略)自然と自分の値打ちは世の人が決めてくれる」吉川英治、小説家)

 

 たいした実績もないのに、偉そうなことを言っている自分には耳の痛い言葉だ。自分の評価はアテにならない。周囲の評価がすべてなのだ。

 

 ■「天才とは、ただ、努力の継続をできる人のことを言う」(エルバート・ハバード、作家)

 

 正直、誰もが努力すれば夢を叶えられるわけではない。努力だけでは到達できない分野もある。しかし、そこで活躍している人たちも、漏れなく努力をしている。我々のような凡人が努力を怠れば、堕落していく一方だろう。

 

 ■「人生は、情熱によらなければ勝負できないことばかりだ」(ウィリアム・ハズリット、作家)

 

 努力して、勝負に出るためには、情熱が必要だ。その情熱とは、憧れの場合もあるし、「このまま負けてたまるか」という怒りに似たものである場合もある。その情熱が、人生を切り開くのに必要なのだ。

 

 ■「明日のことが分らないということは人の生きる愉しさをつないでゆくものだ」室生犀星、作家)

 

 将来のことは誰にも分からないし、不安は誰もが持っている。だからこそ、好き勝手に妄想することは大事だ。悪い妄想ではない。「明日はどんなに良いことがあるだろう」という妄想を膨らませるのだ。生きるのが楽しくない人は、視野が狭いうえに、想像力が足りない。

 

 

【引用元】

心に火を灯す賢人の名言(リベラル社)